キッチンカーで開業するには、「キッチンカーはどこで作るの?」「必要な免許や許可は?」「開業資金を工面するには?」「出店場所は見つかるの?」「どんなメニューが人気?」など、どうすればいいの?が沢山あります。
今回はキッチンカーで開業するために、どんな準備が必要なのか、何をしなければいけないのかをまとめました!
私たちが説明会でよく質問されることも踏まえて、キッチンカーでの開業(移動販売)について解説をしていきます!
まずはキッチンカーが流行っている背景を解説
人気・認知度も上がってきているキッチンカー。最初にキッチンカーが流行っている背景を紹介していきます。
▸メディアでの紹介によって「キッチンカー」の検索数が増加
今では大人も子供も知っている「キッチンカー」。えほんでも紹介をされていますよね。
ではキッチンカーはいつ頃から人気になってきたのでしょうか?
私たちがキッチンカーを始めた2013年の春には、まだまだ街中でキッチンカーを見かけることも少なく、キッチンカーは認知もあまりされていませんでした。
「移動販売」という言葉は聞いても「キッチンカー」とはあまり聞かなかったです。
2015年の秋ごろから、CM撮影に呼ばれることが増えたり、テレビにちょこっと映ったりして、キッチンカーで開業希望のフランチャイズの問い合わせも多くなってきたのを覚えています。
その後、2018年にテレビでキッチンカーで開業する人をピックアップした企画が放送されるなど、メディアで大きく紹介されるとともに「キッチンカー」の検索数がさらに増加していきました!
新型コロナウィルスの増加で、3密の回避ができるとメディアで大きく紹介をされたキッチンカーですが、実はその前から徐々に認知度が上がってきており、キッチンカーで開業したいと考えている人は多くなっていたんです。
▸新型コロナウィルスの影響によるライフスタイルの変化でキッチンカーが流行
新型コロナウィルスの影響で、メディアで大きく紹介をされ流行しているキッチンカーですが、流行の一番大きな要因はライフスタイルの変化ではないでしょうか。
「価値観・願望にあった生活が実現できるかどうか」という中で、過去に描いていた「自分のお店を持ってみたい」「独立して自分の力を試してみたい」などの気持ちが、初期費用を抑えて開業ができるキッチンカーにマッチしていたとも言えます。
そこには、企業が副業を認めることが多くなっていることも関係しているのでないでしょうか。
キッチンカーには固定店舗のように家賃がかからず、固定経費を最小限に抑えながら、休みの日だけ運営ということが容易にできます。
副業が認められることが多くなっている昨今では、休みの日を利用して、キッチンカーで「より稼いで豊かになる」「今までできなかった趣味としてやっていく」「ゆくゆくは本業として開業する準備をしたい」など、様々な思いからキッチンカーの需要が高くなっています。
・Sweets HERO製作のキッチンカーです。軽自動車ベースからトラックベースまで様々なニーズに合わせたキッチンカーを製作しています。
キッチンカーで開業するメリットとは?人気の理由を知ろう
キッチンカーを運営するに当たって実感しているメリットを紹介します。キッチンカーで開業する際の参考にしてください。
▸キッチンカーは初期費用を抑えて開業ができる
キッチンカーで開業する上でまずメリットに感じるのは、初期費用を抑えることができることです。
固定店舗に比べて調理場、壁、テーブル、椅子、食器類などの内外装工事費やデザイン費が必要ないのでキッチンカーは比較的に低資金で開業することができます。
金額としては、キッチンカーのベース車両の大きさやデザインにもよりますが、トータルで300万円~800万円程で開業が可能です。
キッチンカーで開業する場合は、車両以外にも営業許可の取得費用や、鉄板やフライヤーなどの調理設備費、エプロンや帽子などのユニフォーム代、名刺やステッカーなどの広告宣伝費や販売促進費が必要になります。
▸キッチンカーは出店場所を移動して変えることができる
キッチンカーのメリットと言えば、やっぱり出店場所を移動することができることです。
オープンしてすぐでもスーパーや公園、オフィス街やイベント会場のように、すでにお客様がいる出店場所で営業をすることで売上が期待できます。
また、立地(出店場所)選びに失敗したとしても、その失敗した原因を見直して、他の出店場所を獲得して移動することができるのもキッチンカーならではです。
飲食業にとって立地(出店場所)はとても重要ですが、キッチンカーの場合は出店場所に失敗した時にリスクを回避することができることや、待ちの営業ではなく、こっちから攻めの営業ができるということが大きなメリットになります。
また、キッチンカーは移動することによって、いつでも食べることができないという付加価値をつけることができます。
この「いつでも食べることができない」という付加価値がつくことで、お客様の間で「○○にキッチンカーで来てるよ」などの口コミから宣伝広告効果が得られます。
▸お客様との距離が近いキッチンカー!開業すぐにファンを獲得しよう
キッチンカーで開業をして気づくことは、多くのお客様に話しかけられ距離がものすごく近いことです。
キッチンカーでは調理から接客までを1人ですることが多くなります。
目の前で調理をしているのでお客様も話かけやすく、「メニューのこと」「キッチンカーのこと」「いつもどんなところに出店しているのか」など会話が弾みます。
「美味しかったよ」と喜びの声をダイレクトに貰えたり、「今度うちに出店してよ」と声をかけて貰えるのは本当に嬉しいことです。
新商品のアイデアや既存商品の質のアップなど、お客様と会話をしながらキッチンカーの運営をするのはとても楽しいです。
▸出店日は自分で管理!ライフスタイルに合わせて仕事ができるキッチンカー
キッチンカーでいつ出店をして販売をするのかは、基本的には自分自身で決めて管理をします。
キッチンカーの出店スタイルは大きく分けて2つになります。
自分で出店したい日にちを出店場所に希望を出して、出店日を決めていくスタイルと、イベント等の主催者から何日に出店して欲しいと依頼がきて、出店日が決まっていくスタイルです。
どちらにしても、出店日は自分で最終判断をすることになるので、ライフスタイルを優先して「家族と一緒の時間を作りたい」「自分の趣味の時間が欲しい」「週2日ぐらいでゆっくり営業したい」などは自由です。
また、キッチンカーは固定経費が抑えられるので副業としても始めやすい仕事です。
週末のイベントだけ出店や月に3日だけ出店なんてこともできます。
キッチンカーが動いていない時は、駐車場代と保険代しかかかってこない為、固定経費が抑えられて、スケジュール管理が自分自身でできるキッチンカーは副業にも向いています。
▸家賃・光熱費・人件費!固定経費が低いキッチンカー運営
飲食店と比較した場合、キッチンカーはまず家賃がかかりません。
また、イートインスペースを涼しくキープしないといけないということもないので、光熱費も最小限に抑えることができます。
もちろん、キッチンカーならでの経費もあります。
駐車場代や保険料、キッチンカーで出店をする時には出店先への出店料や、出店場所までのガソリン代が必要になります。
ただ、家賃や光熱費のことを考えるとキッチンカーの経費は低く抑えることができますし、調理から接客までを基本1人でするキッチンカーの出店は、人件費がかからないことが大きいです。
人件費がかからないと言っても、大型のイベントの時は多くの人員が欲しいこともあります。
でも、そこは大丈夫!
キッチンカーのイベントは忙しくても楽しいことが多いので、イベント時だけのアルバイトも結構見つかるもんですよ。
家賃・光熱費・人件費を抑えることができるのはキッチンカーの大きなメリットです。
▸いろいろなイベントに出店で、キッチンカー仲間や趣味の合う友達も!
自分から行動を起こせば、キッチンカーを運営している同業者だけでなく様々な人に出会うことができるのもキッチンカーならではです。
イベントに出店して思い切って声をかけてみましょう。
キッチンカーを運営している人は接客が好きでおしゃべりな人も多いので、すぐに仲良くなれると思います。
一緒にイベントを盛り上げ、お互いのメニューを食べながら楽しく話せる、同じ志を持ったキッチンカーの仲間ができますよ。
そのほかにも、マルシェやフリーマーケットでは手作り雑貨を出品している作家さんと趣味が合って楽しく話したり、音楽フェスではお客さんや主催者と一緒に音楽やその場の雰囲気を楽しむこともあります。
キッチンカーで開業するなら、楽しみながらどんどん交流の輪を広げるのもいいですね。
・学園祭でのキッチンカーの出店風景です。たくさんのお客様に購入をして頂きながら、他に参加しているキッチンカーのメニューもおいしく頂けます!
・イベントに出店中のキッチンカー。ナイトマーケットというイベントでお昼は落ち着いていましたが夜にはお客様でいっぱいでした。
▸業態変更した場合も活用できるキッチンカー
キッチンカーで開業してから、固定店舗の飲食店をオープンすることもあると思います。
キッチンカーはそういった業態変更した場合も活用できることがメリットです。
固定経費を抑えることができるので、飲食店を経営しながら、週末はイベントにキッチンカーで出店するということができます。
飲食店以外でも、キッチンカーがあればいつでも出店ができるので、業態変更したから辞めなければいけないということがないんです。
他にも、家族の事情で引っ越しをすることになってしまっても、キッチンカーであれば引っ越し先ですぐに仕事をすることができます。
また、何かしらの事情で仕事を続けることが難しくなった場合でも、キッチンカーは継続して車として乗ることも、売却することも可能です。
キッチンカーで開業するまでの流れを確認しよう
キッチンカーで開業するまでの流れになります。実際に開業する際の流れに沿って紹介しています。この流れについての各項目ごとの詳細は、さらに次の項目から深堀りしていきます。
▸まずは情報収集!キッチンカー開業に必要な資金、ランニングコストについて知っておこう
キッチンカーで開業するために、まずは情報収集をしましょう。
キッチンカーではどんなメニューが人気なのか、キッチンカーを手に入れるにはどんな方法があるのか、開業に必要な資金はいくらぐらいなのかなど、調べることはたくさんあります。
インターネットでわかる情報、動画で情報収集、イベント会場などで働いている人に聞いてみるなど情報収集の方法は様々です。
弊社もそうですが、実際にキッチンカーの運営をしながら開業のサポートや説明会も実施している会社もありますので、そのような説明会にいろいろ参加するのもいいと思います。
実際にキッチンカーで開業するには300万~800万円程の資金が必要になります。
一番大きく資金が必要になるのは、もちろんキッチンカーの購入になりますが、そのほかにどんなものが必要になるのかをきちんと調べましょう。
また、オープンしたあとも駐車場代のように毎月必要な費用もあります。
ランニングコストを知っておくことも重要ですので、情報収集は大切です。
▸キッチンカーで販売するメニューを考えよう
キッチンカーで開業する準備として、まずはメニューを考えましょう。
キッチンカーではメニューによって、売れる場所や売れる時間帯、必要なキッチンカーの設備などが変わってきます。
メニューをどうするかは、キッチンカーで開業する上で最も重要な項目の一つです。
キッチンカーを購入する前に、「どんなメニューを販売したいのか」「どこで販売をしたいのか」をきちんと考えましょう。
キッチンカーの販売で人気のメニューについては後で紹介していきます。
▸キッチンカー(移動販売車)を購入しよう
メニューが決まったら、次はキッチンカーの購入について考えましょう。
メニューによって、キッチンカーに必要な設備が変わってきます。
例えば大きな冷蔵庫や、お肉をたくさん焼けるような鉄板をキッチンカーにいれたい場合は、キッチンカーは軽自動車ではなくトラックを使用したものがいいでしょう。
そうではなく、クレープのように大型の設備が特に不要なメニューの場合は、メニューに合わせて、軽自動車でかわいいキッチンカーのほうがいいのかもしれません。
また、今回はやりたいメニューを決めて、キッチンカーを考えるという流れで紹介をしていますが、先にキッチンカーを決めてから、できるメニューを考えるというのもアリだと思います。
キッチンカーもどこで製作するのかなどを検討していきます。
▸開業に必要な資金を準備しよう
次はキッチンカーに開業に必要な資金を準備しましょう。
販売メニューやキッチンカーの購入について決まってくると、開業に必要なおおよその金額がわかってきます。
その必要な資金の準備方法としては、「貯金をする」「親族や友達に借りる」「融資を受ける」「ローンを利用する」があります。
すでに貯金があり、開業資金を使っても余裕のある人はいいですが、最も多いのは銀行等で融資を受けるか、製作会社でローンを利用するかだと思います。
キッチンカーで開業する際には、日本政策金融公庫で融資を受ける人も多くなってきていますので、融資を受ける為には何が必要になるのかを調べておきましょう。
▸キッチンカーの出店場所を探しておこう
キッチンカーを製作している時間に出店場所を探しておきましょう。
まずはスーパーマーケットやドラッグストア、ホームセンターに出店できることが大切です。都会の場合はオフィス街もいいと思います。
平日も売上が期待できる出店場所は必ず確保しましょう。
また、土日祝に開催しているイベントもピックアップしておきましょう。
申し込み期限が間に合わない場合でも、数か月おきに開催しているイベントもありますので、次の申し込み期限を把握しておくことも大切です。
他にも、キッチンカーは車一台分のスペースがあれば販売ができます。
大学や高校の通学路にあるスペース、駅前の建物などちょっとでもいいところがあれば一度相談してみると、出店できるチャンスはもちろんあります。
出店場所は重要です。キッチンカー製作中にがんばって確保していきましょう。
▸保健所での営業許可取得について勉強しよう
キッチンカーの製作が完了したら、保健所で営業許可を取得しましょう。
キッチンカーで営業をするには、都道府県や自治体ごとに保健所で「飲食店営業許可」の取得が必要になります。
保健所にキッチンカーを持ち込み、申請書や施設の図面などの提出、申請手数料の支払いなどをして営業許可を取ります。
また、東京都や神奈川県のように都道府県ごとの申請で、県内全域に出店ができる営業許可が取得可能な自治体もあれば、兵庫県のように神戸市、西宮市、姫路市、明石市、その他兵庫県と必要な営業許可が分かれている為、出店する場合は別々に営業許可の取得が必要なところもあります。
ちなみに大阪府は令和4年1月1日から府内全域に出店可能な営業許可になり、埼玉県は令和4年6月1日から県内全域に出店可能な営業許可になりました。
キッチンカーで開業を検討している人にとって、営業許可がまとまってくれることは取得時の申請料金が安くなることにつながるので、初期費用を少しでも抑えることができる良いことだと思います。
▸あとはどんな資格や免許が必要?
営業許可を取得するためには、食品衛生責任者の資格が必要です。
あとは、もちろんキッチンカーなので運転免許証が必要になります。
食品衛生責任者になるためには、計6時間の養成講習会を受講しなくてはなりません。
キッチンカーを製作している時間に必ず受講をしておきましょう。
また営業許可のほかにPL保険への加入も必要です。
PL保険とは、食品(生産物)がお客様に損害を与えるような「もしもの場合」を補償する保険です。
営業場所によってはPL保険の加入が必須条件になっていることが多いので、必ず加入しましょう。
▸オープンまであと少し!SNSで告知していざ開業!
キッチンカーの製作が完了し、営業許可も取得できればもうオープンできます。
オープンをすることをInstagram(インスタグラム)やYouTube(ユーチューブ)などSNSを使って告知をしましょう。
「どんな準備をしてきたのか」「いつどこで初出店をするのか」「その後のスケジュールはどうなるのか」など、今はSNSを見てご来店頂けるお客様も多くいらっしゃいます。
特にオープン日は記念する日になりますので、事前に告知をして、しっかり準備をして迎えるようにしましょう。
・Sweets HEROではキッチンカーの開業説明会を実施しております。無料の説明会でオンラインにも可能ですので、お気軽にご連絡ください。
販売するメニューを決めよう。キッチンカーで人気のメニューとは?
ここからは、キッチンカー開業の流れで紹介をした項目について、さらに細かく書いていきたいと思います。まずは開業で重要なメニューについてです。
▸お客様の目線で考える!販売場所で求められるメニューは変わる
キッチンカーは販売する場所を移動して変えることができます。
販売場所が変われば、もちろんお客様の需要も変わってきますので、キッチンカーで販売するメニューを決める際には、どこで販売をするのかも一緒に考えていきましょう。
それでは、スーパーマーケットやドラッグストア、オフィス街に企業のイベントで販売するのは、どんなメニューがいいのでしょうか。
スーパーマーケットやドラッグストアの場合、晩御飯や家庭用品の買い物のついでに買って帰るお客様が多いイメージがあります。
食後や夕方に食べたいクレープやワッフルなどのスイーツや、お団子などの和菓子、お酒のあてやおかずにもなる焼き鳥や鶏のから揚げ、たこ焼きなども人気のメニューです。
一方で、オフィス街の場合はニーズが全く違ってきます。
お客様はランチの時間帯に最も多く来店されるので、周りの固定店舗にはないようなキッチンカー独自のメニューやお弁当が人気があります。
短時間で売上を増やす必要もあるので、オペレーションもとても重要です。
最後に企業のイベントではどんなメニューが人気なのでしょうか。
「キッチンカー屋さんがやって来る」と書いたチラシを見たことはないですか?
企業のイベントの場合は、集客のためにチラシが入ることも多いです。
多くの人に伝わりやすいメニューが選ばれる傾向があるので、クレープやタピオカドリンク、カレーにピザや焼きそばなどが人気です。
他にも、学園祭や音楽フェス、公園や夏祭りなど販売場所でお客様のニーズは違います。
販売する場所をイメージして、お客様の目線になって、メニューを考えていきましょう。
▸メニューを考える時は競合のチェックも大事
キッチンカーで販売するメニューを考える際には、競合もチェックをしておきましょう。
キッチンカーで販売する際の競合とは、同じ地域で販売をしている他のキッチンカーと、販売場所の近くの固定の飲食店の2つがあります。
競合が多いのであれば、メニューの変更も考えないとダメかもしれませんが、どうしてもそのメニューでということであれば、しっかり差別化ができるようにメニュー構成を考えましょう。
味はもちろんですが、いかに写真が撮りたくなるような映える盛り付け、もの凄いボリューム感、値段がめちゃくちゃお得、どこよりも良い接客、料理の提供までのスピードなど、キッチンカーならではの「1つのメニューへのこだわり」を見せたいところです。
ちなみにキッチンカーの場合、オフィス街やスーパーマーケットでは管理会社が商材が被らないようにチェックをしてくれていることがほとんどです。
でも、大型のイベントの場合は同じ商材で被ることも少なくないので、どのキッチンカーが出店するのかが分かれば、他のキッチンカーに負けないような売れる為の工夫をしましょう。
▸定番メニューに流行りのメニュー!どんなメニューが人気?
キッチンカーでは定番メニューから流行りのメニュー、こだわりの食材を使用したメニューに様々な国のメニューなど、多くのメニューが販売されています。
定番メニューと言えば、食事系なら鶏のから揚げ、たこ焼き、カレー、焼き鳥、ケバブなどになります。
スイーツ系なら、クレープ、メロンパン、ジェラートなどです。
一時期のタピオカドリンクのようにもの凄く流行ったメニューは、その時だけメニュー表や看板を変えてタピオカドリンクを販売するなど、流行りを取り入れることがしやすいのもキッチンカーの特徴になります。
では、実際にどんなメニューが人気なのでしょうか。
首都圏のランチ出店のように、近隣にキッチンカーや固定の飲食店など競合が多いような出店場所では、こだわりの食材のメニューや、珍しいメニューでの勝負も必要になってきます。
また提供時間が早いことも大切になります。
しかし、長くキッチンカーの運営を続けている人たちを見ると、やっぱりたこ焼きや焼き鳥、クレープやメロンパンなどの定番メニューを扱っているお店が多いです。
お祭りやイベントでも、定番のポテトフライやクレープに行列ができていることがほとんどではないでしょうか。
メインに定番メニューを販売しながら、さらにこだわったメニューを作っていくのがおすすめです。
▸キッチンカーで多く販売されている人気のメニューは?
キッチンカーで多く販売されている人気のメニューは、定番メニューのクレープやから揚げ、たこ焼きにカレーにメロンパンなどです。
キッチンカーのスイーツの王道と言えばやっぱりクレープです。
私たちもクレープをメインのメニューとしたキッチンカーを運営しています。
クレープはスイーツ系の中で間違いなく一番人気です。
クリーム系のクレープだけでなくおかず系のクレープも販売をすれば、時間を問わず販売が可能になります。
イベントではランチタイムは他のキッチンカーに負けながらもちょこちょこと売れていき、ランチタイム後はクレープの時間と言わんばかりにキッチンカーに行列ができます。
クレープの客層は、子どもから60代前半ぐらいまでで特に女性に人気ですが、最近では甘いものが好きな男性も多く、購入層の3割ほどは男性になります。
スイーツ以外ではから揚げやたこ焼きなど買って帰りやすいメニューはキッチンカーでも特に人気です。
お昼ごはんやおやつ、夜食にもなる時間帯を問わないメニューです。
一気に数人分の調理が可能というところもありイベントでも多くのキッチンカーや屋台が出店しています。
調理器具の購入や、キッチンカーに必要な設備が変わってくることもあります。
メニューをどうするのかは最初にしっかり検討してしましょう。
・ハンバーガーにクレープなど美味しそうなメニューがたくさんあります。Sweets HEROでは屋号の通りクレープを中心としたスイーツメニューを販売をしています。
キッチンカーを手に入れよう!キッチンカーは製作?サイズはどうする?
キッチンカーで開業をしようとする時に一番考えるのはここではないでしょうか。キッチンカーはどこで作るのか?どんなサイズで何が必要なのかということを紹介していきます。
▸まずはキッチンカーのサイズを知ろう!できるメニューや出店できる場所も変わる
キッチンカーを手に入れる前に、まずはサイズを知っておきましょう。
キッチンカーのサイズによって作れるメニューや出店できる場所が変わってきますよ。
最初に紹介するのは軽自動車ベースのキッチンカーです。
軽自動車ベースのキッチンカーは、主に軽バンを使用したキッチンカーと、軽トラックにキッチン部分のBOXを乗せたキッチンカーの2種類になります。
スズキのエブリイやマツダのスクラムバンをベースにした軽バンタイプのキッチンカーのサイズは、長さ3.5m、幅1.5m、高さ2m程度となります。
赤・黄・青・緑など塗装をすればとっても可愛く、買い物にお出かけなど日常でも使うことができます。
スズキのキャリイやダイハツのハイゼットトラックをベースにした軽トラックBOXタイプのキッチンカーのサイズは、長さ3.5m、幅1.5m、高さ2.5mとなり、キッチンのBOX内は1.8m程度の高さがありますので、立って作業をすることができます。
見た目の可愛さなどからスイーツやカフェメニューに合っているキッチンカーになります。
次に紹介するのは1tや1.5tのトラックベースのキッチンカーです。
トラックベースのキッチンカーでは本格的な冷蔵設備や冷凍設備、鉄板にフライヤーなど幅広い調理設備の設置が可能になります。
また200Lの給排水設備が設置可能な為、営業許可のことを考えても様々なメニューの販売に対応することができます。
キッチン内に2,3名で調理や作業が可能な為、様々なイベントにも対応が可能できるのも特徴です。
1tトラックのキッチンカーでは、トヨタのタウンエーストラックやマツダのボンゴトラック、日産のバネットトラックをベースにており、サイズは長さが4.5m~5m、幅1.8m、高さ2.5m~3m程度となります。
また1.5tトラックにキッチンカーでは、マツダのタイタンやトヨタのダイナ、いすゞのエルフや日産のアトラスをベースにしており、サイズは長さ6m~6.5m、幅2m、高さ3.1m程度となります。
▸軽バンや軽トラ、1,5tトラックなどサイズごとのメリットとは
サイズを知って頂いたあとは、キッチンカーのサイズごとのメリットを紹介していきます。
まずは軽自動車ベースのキッチンカーのメリットです。
軽自動車ベースのキッチンカーのメリットはなんといっても取得費用や維持費用などが安いということです。
キッチンカー購入の価格だけでなく、税金や保険代、高速道路料金やガソリン代などランニングコストも低くなるのは大きなメリットです。
また車両が小さい為、出店販売できる場所が一番多いのも軽自動車ベースのキッチンカーならではのメリットです。
スーパーマーケットでの出店やオフィス街の出店、携帯ショップや住宅展示場などの企業イベントなど、多くの出店場所では限られた駐車スペースに停めて販売をする必要があります。
出店場所を確保するのは簡単なことではありませんので、より多くの場所に出店できる可能性があることは軽自動車ベースのキッチンカーの魅力です。
軽自動車なので小回りがきき運転がしやすいのも、運転に慣れていない方が開業するにはおススメのキッチンカーと言えますね。
1tや1.5tトラックベースのキッチンカーの魅力はなんといってもキッチン部分が広いということです。
広いキッチンには本格的な設備の搭載が可能で、200Lの給排水タンクも搭載可能となります。
200Lの給排水タンクを設置すれば、大量の水を使用する麺類の調理や、生クリームをキッチンカー内でホイップすることも可能になります。
さらに汚染度の高い行為でなければ、仕込み行為もキッチンカー内で可能になる為、別で仕込み場所がなくても多くのメニューが提供可能になります。
軽自動車ベースのキッチンカーに比べて駐車スペースが必要になるので、出店場所は少なくなってしまいますが、大型のイベントではキッチンカー内に数名のスタッフが入ることができるので、売上を考えたら正直強いです。
▸キッチンカーを製作しよう!どこに依頼して製作する?
キッチンカーのサイズやメリットが分かればあとはキッチンカーの製作になります。
自分でDIYで作る方法もあるかもしれませんが、多くの方は専門業者に依頼をしてキッチンカーの製作をしています。
キッチンカーを製作する上で注意しないといけないことはこだわり過ぎないことです。
もちろん見た目の「かっこいい」や「かわいい」は大切です。
塗装もしておらず、乗用車と区別がつかないようなキッチンカーの場合、どんなに美味しい料理を提供していても、イベント主催者は次回のイベントにも来てほしいと思わないかもしれません。
それでもこだわり過ぎて奇抜なキッチンカーを作ろうとすると、それだけ製作費用がかさんでしまい、初期費用の回収に時間がかかってしまいます。
こだわりすぎずに売れるキッチンカーを作れるかがポイントになります。
キッチンカーの製作のお勧めは「セミオーダー」での製作依頼です。
ある程度のパッケージが決まっている上に、プラスアルファで自分好みの設備を追加していく方法です。
一からデザインをするよりも比較的安価で理想のキッチンカーを製作することができます。
製作会社によって開業後のサポートなども違ってきますので、まずは相談してみましょう。
株式会社TAROCではクレープキッチンカーのフランチャイズを募集中です。加盟金・ロイヤリティ0円でメニューの自由度も認めたフランチャイズとなります。
▸キッチンカーの中古購入やレンタルは?
キッチンカーを手に入れるには、製作をする以外にも中古のキッチンカーの購入やレンタルといった方法があります。
中古のキッチンカーはキッチンカー内の設備をそのまま使用できるので費用を抑えることができます。
しかし、状態の良い中古車はすぐに売れてしまう場合も多く、いつもサイトをチェックするなら他のことに時間も使いたいところです。
そのうえ買ってから不備が発覚した場合、想定外のメンテナンス費用がかかることにもなってしまいます。
またキッチンカーをレンタルすることも可能です。
レンタル料金は短期間であれば1日3~10万円程度の費用がかかることになります。
購入前にキッチンカーを体験したい方や、イベントで1日だけ使いたいという方にはお勧めですが、キッチンカーで開業する場合にはあまりおススメは出来ないです。
キッチンカーで開業するための資金を準備しよう
キッチンカーの製作方法を決めたら開業資金のことも考えましょう。すでに貯めていれば大丈夫ですが、開業時は融資を受けることも選択肢の一つになります。
▸キッチンカーの開業に必要な費用はいくらぐらい?
キッチンカーでの開業で、最も多くの費用がかかるのがやっぱり車両代です。
価格としては200万円~500万円程となり、キッチンカーのサイズやベース車両によって金額が変わってきます。
キッチンカー以外にも開業に必要な費用としては、調理用具や厨房機器、営業許可の取得費(1件につき18,000円程)、食品衛生責任者の受講料(10,000円程)、保険代(車両保険にPL保険)、駐車場代、仕入れ代(食材と容器代)や販促費などが必要になります。
その他、出店料やキッチンカーのメンテナンス費用や車検代も考えておきましょう。
キッチンカーでの開業は、固定店舗に比べるともちろん開業資金は低いですが、資金計画をしっかり立てることが必要です。
また、キッチンカーの価格がホームページなどに記載している金額と違い、想定以上に別料金が必要などと費用が高くなるキッチンカーの製作会社もありますので、注意をしたほうがいいでしょう。
▸キッチンカーで開業する為の資金はどうやって準備する?
キッチンカーで開業する為の資金の準備について、まず考えるのが自分で貯金をしておくということになります。
金額として300万円~600万円程が必要となりますので、あらかじめ貯金をしている方にはいいですが、今から貯金をしないといけない方には別の方法も考えてることも検討していいと思います。
では、自分で貯金をする以外にどうやって資金を準備するのかですが、最もスタンダードなのは融資を受けるという選択になります。
銀行や信用金庫でも融資を受けることは出来ますが、キッチンカーで開業する場合の創業融資であれば、日本政策金融公庫や都道府県などの融資制度を利用することが多いです。
融資を受ける場合には、創業計画書を作成することと、ある程度の自己資金も必要になってきますので、しっかりと準備をしていきましょう。
またキッチンカーの製作会社によってはローン会社と提携していることもあります。
もちろん日本政策金融公庫などで融資を受けるよりも金利は高くなってしまいますが、創業計画書などの準備が不要で、審査も早いのが特徴です。
キッチンカーで開業する為の資金を自分で貯めるのか、融資を受けるのか、ローンを組むのかはご自身の状況も踏まえて考えていきましょう。
▸キッチンカーの開業に使える補助金や助成金
キッチンカーの開業に使える補助金として小規模事業者持続化補助金やものづくり補助金などがあります。
また、各都道府県や自治体ごとにキッチンカーの開業や運営に使える補助金や助成金もあります。
こちらのサイトでは補助金・助成金に関する情報を検索できます。
補助金や助成金については、実施期間もありますのでその時々で募集がされています。タイミングを逃すと申請出来ませんので、開業の際には使えるものがないのかをきっちり調べましょう。
キッチンカーの開業にはここが重要!キッチンカーの出店場所を探そう
キッチンカーでは出店場所の確保が重要になります。どんな場所に出店するのか?出店場所はどうやって探すのか?フランチャイズではどうなのか?を紹介します。
▸キッチンカーで開業するには知っておこう!キッチンカーの出店場所の探し方
キッチンカーには出店場所の確保が絶対必要になります。
公道などでは許可が下りず販売は出来ませんので、必ず敷地内で販売をしないといけないからです。
それでは、キッチンカーの出店場所をどうやって探していくのかを紹介していきます。
・出店募集の情報をインターネットで探す
「キッチンカー 出店募集」「キッチンカー 出店情報」「キッチンカー 出店場所 検索」などのキーワードで検索すると結構見つかります。
さらに都道府県や市町村など地名をいれると、さらに絞って検索できるのでまずはやってみましょう。
・マッチングサイトに登録する
キッチンカーの増加や認知度がUPしたことにより、出店場所を貸したいイベント主催者や施設担当者と、出店場所を探している出店希望者をつなぐマッチングサイトも増えてきています。
マッチングサイトを利用することで、比較的スムーズにキッチンカーの出店場所が確保できます。
東京などの首都圏や、大阪、名古屋を中心とした都心部に多いです。
・キッチンカーの協会や組合に登録する
マッチングサイトと同じような流れになりますが、協会や組合に登録することにより、協会を通じて出店場所を貸したいイベント主催者や施設担当者とつないで貰うという流れになります。
都心部に限らず、全国で様々な協会や組合が存在します。
・企業が募集している貸しスペースを利用する
ドン・キホーテや大和リースなど企業もホームページ内で貸しスペースについて案内していますので、登録して利用が可能です。
会員登録をして借りたいスペースを予約リクエストします。また登録時に車検証・保健所の営業許可証・PL保険・自動車の任意保険が必要になります。
大和リースが施設運営する全国のショッピングモール(フレスポ・Bivi・BRANCHなど)から、会員登録でイベントスペースが利用可能です。
・キッチンカーの仲間に紹介して貰う
キッチンカー同士のつながりがあれば、「今度こういうイベントがあるけど一緒に出店する?」といったように仕事を頂けたりもします。
メニューの味だけではなく、出店先でのお客様への対応や、出店先の従業員の方への対応、イベント先でのスタッフへの対応など、日ごろから周りの方としっかりした信頼関係を作っていきましょう。
・自分自身で開拓する
もちろん自分自身で開拓をすることはとても大切です。
電話や直接資料を持っていき、出店させて頂く提案をしていきましょう。
出店場所の探し方がある程度わかっていると、ある程度苦労をせずにオープンができます。
しっかり出店場所を探していきましょう。
▸キッチンカーで出店するのはどんな場所があるの?
キッチンカーで出店するのはどんな場所があるのでしょうか?
・スーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンター
スーパーマーケット・ドラッグストア・ホームセンターは、土日祝だけでなく平日であっても、買い物に来るお客様が多い場所になります。
キッチンカーの運営では平日の大切な出店場所です。
出店料は歩率の場合や、固定金額で3,000円~10,000円ぐらいが多くなっています。
歩率の場合は平日と土日祝で変わりはないですが、固定金額の場合は土日祝は金額が高くなります。
・フェス、マルシェ、フリーマーケットなどの各種イベント
出店料が数十万円もする大型のフェスから、地域振興のマルシェなど規模は様々ですが、キッチンカーの仲間ができたり、イベントの雰囲気を楽しめたりと、やっぱりキッチンカーで開業するなら出店したい場所になります。
基本的には申し込みベースで出店をする場合が多いので、積極的に探して出店をしていきましょう。
・オフィス街、ビジネス街
首都圏を中心に大阪などでもマッチングサイトを通じて出店できる場所が増えてきています。
会社員がターゲットとなる為、基本的にはランチ販売をメインとしたキッチンカーの出店になります。
・住宅展示場、カーディーラーなど企業案件
住宅展示場やカーディーラーなどの企業では「集客」のためや、「顧客満足度」のためなど、様々な企画でイベントが開催されています。
オープン記念などのチラシを見たこともあると思いますが、来場者にクレープをプレゼントというようなキッチンカーの企画の場合、あらかじめ100食、200食といった決まった食数のクレープを買い取ってもらう出店形式になります。
その他にも、パチンコ店や本屋さん、道の駅に公園や大学、スポーツ施設などキッチンカーが出店している場所はいろいろあります。
▸出店場所の紹介があるキッチンカーのフランチャイズを利用する
出店場所の獲得に不安がある人は、出店場所の紹介があるフランチャイズに加盟して開業するのもおススメです。
クレープのキッチンカーSweets HEROのトップページはこちら
私共が運営するキッチンカー「Sweets HERO」のフランチャイズの場合、すでに契約している出店場所の紹介と、新たな出店場所獲得のサポートもさせて頂いております。
また本部に依頼として入ってきたイベントなども紹介している為、開業時だけでなく先の運営を考えた時も売上のプラスとして考えて頂けます。
・クレープのキッチンカー「Sweets HERO」では無料の説明会を開催しております。大阪・東京・名古屋・福岡だけでなく全国対応のオンライン説明会は随時開催中です。お気軽にご参加ください。
キッチンカーには絶対必要!保健所で営業許可を取得しよう
キッチンカーで営業をするには保健所で営業許可の取得が必要になります。キッチンカーを作ってから許可が通らないということがないように理解しおきましょう。
▸給排水タンク容量によって変わるキッチンカーの営業許可
キッチンカーでは給排水タンクの容量によって、提供可能なメニューも変わってきます。
必要な給排水タンクの容量は40L/80L/200Lと分かれておりますので、それぞれ紹介をしていきます。
・給排水タンク容量40Lのキッチンカー
キッチンカーの給排水タンク容量が40Lの場合、可能な調理工程としては簡易な調理のみ(焼く、揚げる、蒸す等)となります。
例としてはフライドポテト、唐揚げ、中華まん、かき氷等になります。
フライドポテト、唐揚げは「市販品又は一次加工所等で調製した材料を揚げる」という調理になります。
中華まんは「市販品又は一次加工所等で調製した材料を蒸す」となり、かき氷は「氷雪製造業で製造された氷柱(板氷、ロック氷等)を削る」となります。
いずれにしてもキッチンカーの中では簡易な調理となります。
・給排水タンク容量80Lのキッチンカー
キッチンカーの給排水タンク容量が80Lの場合、可能な調理工程としては大量の水を要しない2工程程度までの簡易な調理となります。
例としてはクレープ、タピオカドリンク等になります。
ちなみにクレープは「加熱済み食品の調理加工」という内容になります。
フルーツ缶のトッピングなどもここに該当します。
・給排水タンク容量200Lのキッチンカー
キッチンカーの給排水タンク容量が200Lの場合、大量の水を要する調理や、複数の工程からなる調理が可能になります。
刺身や生野菜、生クリーム(現地でホイップしたもの)も提供が可能です。また放冷工程のある弁当類の調製も可能となります。
また複数品目の取扱いが可能で、使い捨てではない通常の食器も使用することが出来ます。
▸キッチンカーで出店する地域ごとに営業許可が必要
キッチンカーで営業をするには地域ごとに営業許可の取得が必要になります。
営業許可1つで県下一円の出店が可能な都道府県もあれば、中核市が別になっているところもありますので、必要な場合はそれぞれ取得しましょう。
例えば関東の場合、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県などで県内一円の営業許可が取得可能となります。
一方関西の場合は、大阪府では府内一円の営業許可が取得可能ですが、兵庫県(神戸市・西宮市・尼崎市・姫路市・明石市・その他兵庫県)や京都府(京都市・その他京都府)のように、中核市は営業許可が別になっているところもあります。
それぞれ出店する際には事前に営業許可の取得が必要になりますので、どこの営業許可が必要なのかを確認して取得してください。
▸仕込み場所はどうするのか
キッチンカーの車内では簡単な調理や加熱・盛り付けのみが許されており、仕込み(切る・洗うなどの行為)は営業許可を取得している別の場所で行うことになっています。
キッチンカーで開業をする場合、仕込み場所についてもどうするかを考えておく必要があります。
仕込み場所を用意する際には、シェアサービスのキッチンを利用したり、知り合いの飲食店の厨房を営業時間外で借りるなどが必要でしたが、今は給排水の容量タンクが200Lのキッチンカーは車内で仕込み行為が可能となります。
汚染度の高い行為は原則一次加工所となっていますので保健所に確認は必要です。
また200Lのキッチンカーではなく、且つ仕込み場所がない場合は、冷凍食材やカット済み野菜、缶詰などあらかじめ仕込み行為がされている食材を使用することで仕込み行為がなくなるため、仕込み場所を必要としない提供が可能です。
スイーツ系の場合、既製品の冷凍ホイップなど製造工程で加熱がされているものを使用することでキッチンカーでの提供が容易になります。
▸保健所でのキッチンカーの営業許可取得の手続きと流れ
保健所での営業許可取得の手続きと流れについて説明します。
1. 許可申請書類の準備
申請に必要な書類など(下記)を準備します。(法人の場合は登記簿謄本が必要だったり、水道水以外を使用する場合は水質検査成績表が必要になったりします)
・営業許可申請書
・食品衛生責任者の資格を証するもの
・キッチンカーの平面図
・申請手数料(自治体により価格は異なります)
・自動車検査証など
また申請当日にキッチンカーの施設検査もしてくれますので、キッチンカーで保健所に行きます。(保健所によって当日の検査が出来ない場合もありますので、事前に保健所に連絡を入れておくほうがいいです。)
2. 保健所に許可申請書類を提出
準備した許可申請書類を提出します。記載方法がわからない箇所は当日でも教えて貰えます。
3. キッチンカー・移動販売車の施設検査
許可申請書類を確認後、保健所の監視員がキッチンカーの設備の検査を実施します。
設備や器具が基準を満たしていると営業許可が下りますが、基準を満たしていない場合は、後日指摘箇所を改善して再度検査となります。
4. 営業許可証の交付
キッチンカーの検査完了後、営業許可証の交付日が指示されます。
1週間から2週間程度で交付させることがほとんどです。交付日に受取者の認印を持参して営業許可証を受け取ります。
食品衛生責任者の資格と保険への加入も必要
現在は施設ごとに食品衛生責任者の設置が必要となっています。営業許可取得までに受講をしましょう。またビジネス保険への加入は絶対に必要になります。
▸食品衛生責任者の資格を取得しよう
食品衛生責任者になるためには、計6時間の養成講習会を受講しなくてはなりません。
「食品衛生学」(2.5時間)
主要な食中毒、健康被害及び食品事故並びにその原因
食中毒等の発生を防止するための基本的な対応など
「食品衛生法」(3時間)
食品衛生法の全体像
自主的な衛生管理に関すること
自主回収報告制度に関すること
営業規制に関すること(許可、届出、施設基準)など
「公衆衛生学」(0.5時間)
環境衛生
労働衛生など
養成講習会は各都道府県で受講が可能ですが、1,2か月前には定員が満席になることも多くありますので早めの受講をお勧めします。
また、現在ではオンラインで取得できるeラーニング型養成講習会も実施されています。
受講できる環境も増えておりますので、営業許可の申請までに受講をしておきましょう。
▸キッチンカーの運転に必要な運転免許証を確認しよう
普通免許は取得日により運転できる車両範囲が違ってきますので、注意する必要があります。
平成19年6月1日までに普通免許を取得している場合
普通免許では、車両総重量8t未満、最大積載量5t未満の「普通自動車」を運転することができました。
平成19年6月2日~平成29年3月11日のあいだで普通免許を取得している場合(中型免許制度の導入)
普通免許では、車両総重量5t未満、最大積載量3t未満の「普通自動車」を運転することができました。
※平成19年6月1日以前に普通免許を取得している場合は、自動的に「8t限定中型免許」に移行
平成29年3月12日以降に普通免許を取得した場合(準中型免許制度の導入)
普通免許では、車両総重量3.5t未満、最大積載量2t未満の「普通自動車」を運転することができます。
※平成19年6月2日から平成29年3月11日までに普通免許を取得している場合は、自動的に「5t限定準中型免許」に移行
以上のように免許の取得日によって普通免許の運転可能な車両には違いがあります。
例えばキッチンカーでも使われる2tトラックは、車両総重量が5t未満で最大積載量が2t以上3t未満のトラックをいいますので、平成29年3月11日以前に免許を取得の場合には、そのまま普通免許で運転が可能ですが、平成29年3月12日以降に免許を取得の場合は、準中型免許が必要ということになります。
キッチンカー製作時には、大きなキッチンカーがいいのであれば免許証の取得時期もきちんとチェックしておきましょう。
▸ビジネス保険への加入は絶対必要!生産物や施設賠償責任に加入する
キッチンカーを開業するに当たって各種保険への加入も必要になります。
その中でも生産物賠償責任や施設賠償責任などのビジネス保険への加入はほとんどの出店場所が義務付けています。
キッチンカーで考えられることは、お客様に提供した食品が原因で食中毒や異物混入による歯の欠損などが起きてしまった場合や、立て看板が倒れてけがをさせてしまった場合などです。
与えてしまった損害に対して補償をしてくれる保険に加入をしていないと、出店場所の管理者のリスクが上がってしまうので、加入をしていないキッチンカーは出店することができないということにつながります。
このようなビジネス保険は損害保険会社や日本食品衛生協会で加入することができます。
また、キッチンカーを運転するに当たっての自動車保険への加入も必要になります。
キッチンカーの開業に向けてSNSでのアピールも大事
いよいよオープンも近づいてきました。オープンに向けてアピールはしていますか?どこに出店するのか。オープンまでの道のりなどをSNSにアップすることでオープン日に駆けつけてくれるお客様もいます。しっかりアピールしましょう。
▸Instagram(インスタグラム)でキッチンカーの開業前からアピールしよう
まずは写真をベースに動画の投稿もできるInstagram(インスタグラム)がおススメです。
Instagramのメインユーザーは20代~40代となっていて若者に人気のSNSです。若者をターゲットとしたキッチンカーには効果も絶大です。
また、おしゃれなキッチンカーや新メニューなどは写真でいかにアピールするかも重要になってきますので、写真で伝えるInstagramとの相性が抜群です。
イベント会場で盛り上がっている写真や動画、メニューを美味しそうに食べている子供など映える写真が盛りだくさんです。
キッチンカーで開業する場合には必ず始めたいSNSです。
▸YouTube(ユーチューブ)を使ってお店の良さを知って貰おう
利用率が高いYouTube(ユーチューブ)も、是非お店の良さを知って貰うために始めたいSNSです。
YouTubeは年代や男女比問わず、全世代で利用率が高いのが特徴です。
また、拡散力も高く、思わずシェアしたくなるようなインパクトがある動画が拡散されれば登録者数も一気に増えるのも特徴です。
どんな動画を撮るのかや、編集をしないといけないなど気軽に始めるのは難しいかもしれませんが、良いアイデアがあれば、他のキッチンカーと一線を画すお店としてアピールができます。
・Sweets HEROのYouTubeです。クレープキッチンカーの研修風景を紹介しています。実際の4日間の研修ではクレープの焼き方から盛り付け、キッチンカーのノウハウ、営業許可や出店場所について、スーパーでの現場研修などを実施しています。
▸FacebookにTwitter、TikTokなどまだまだある無料でできる開業のアピール
他にもFacebookやTwitterにTikTokなど様々なSNSがあります。
どちらかというとビジネスシーンで利用されることが多いFacebookに、リアルタイム性と拡散力に強く若者の利用率が高いTwitter、簡単に動画が作れて、特に10代に人気のTikTokなどそれぞれのSNSによって強みが違います。
キッチンカーで販売するメニューや、アピールしたい年代などを考慮してそれぞれのSNSを駆使してください。
キッチンカーの開業説明会で聞かれる質問も紹介します
弊社、株式会社TAROCではクレープのキッチンカーSweets HEROを運営しております。無料の開業説明会でよく聞かれる質問を紹介します。
▸いつからキッチンカーで開業して運営しているんですか?苦労したことは?
創業は2013年5月になります。
キッチンカーを始めるまで飲食経験はなく、会社員として広告関係などで働いていました。
創業した頃はキッチンカーはまだまだ認知度も低く、今のように出店場所を紹介してくれるようなサービスもなかったので、まずは出店場所の確保に苦労したのを覚えています。
それでも何とか出店場所を確保した後は、多くの人に知って貰い、お客様や周りの企業に認知されるのを目標として1日も休まず営業してました。
その中で最も苦労をしたのは1年目の夏です。
商材がクレープということもあり売上が激減。開業3か月で最大のピンチです。
でも、秋からは売上が伸び始め、周りの企業やイベント会社に認知されることによって、出店場所の増加やイベントへの出店希望が入ったりと流れが変わってきました。
2年目の夏は、イベント出店をメインに営業をすることで1年目と違って売上も増加。そこからは順調に売上を伸ばしています。
キッチンカーでの開業を目指している方も、開業してから出店場所の確保や夏場の売上など苦労をすることもあると思います。
でも、新しい出店場所の確保や販売メニューの変更など、様々なことを変化させることができるのはキッチンカーの強みです。
出会った人脈を大切にしながら、ポジティブにがんばることが重要です。
▸キッチンカーの仕事で失敗したなぁという経験はどんなことですか?
失敗したなぁという経験はまずは忘れ物です。
キッチンカーでは道具や食材の積み降ろしをすることがよくあります。
いつもはキッチンカーに積んだままにしているものを、降ろしていることを忘れて出店場所へ、、、みたいな感じで忘れてしまいます。
毎日積んでから出店するものは忘れないのですが、積んであるものと勘違いする場合や、メニューを変更した時は要注意です。
事故渋滞による遅刻も要注意です。
私たちもいつも混む道路を通る時や、遠方のイベントなどに出店する場合などは特に時間に注意をしています。
業界の中では遅刻経験はかなり少ないほうだという自信はありますが、渋滞を考慮して出発することが大切です。
あとは見込みを間違えて予想時間より早く売り切れてしまった場合です。
せっかくの売上を伸ばすチャンスを逃すことになるのと共に、並んでいるお客様に売り切れですと伝えるのが申し訳なくてキツいです。
▸キッチンカーの仕事は稼げますか?
この質問も本当に多いです。
この質問への回答は結構難しいのですが、やっぱり会社員とは違い個人事業主又は法人になりますので、稼いでいる人もいればそうでない人もいますになってしまいます。
私たちが今までに開業をサポートしたオーナーさんの中にも、成功してキッチンカーを複数台運営している方や、固定店舗をオープンされた方もいる一方で、残念ながらキッチンカーの仕事が合わなかった方もいます。
確かに稼げるかどうかはがんばりしだいとなってしまいますが、楽しみながら自分のペースで出来る仕事であることは間違いないです。
あとはさらにアイデアをひねり出し、稼ぐキッチンカーになるかどうかですね。
キッチンカーの開業支援は株式会社TAROCにお任せください
加盟金・ロイヤリティも0円でキッチンカー開業のサポートをしています。キッチンカーもわかりやすい明瞭な価格設定となっておりますので、是非一度説明会にご参加ください。
▸弊社が運営するキッチンカーSweets HEROについて
弊社ではクレープのキッチンカー『Sweets HERO(スイーツヒーロー)』を運営しております。
Sweets HEROでは全国でフランチャイズオーナーを募集中です。
開業前の資金の相談から、初めての方でも必ずクレープが作れるようになる研修制度、営業許可取得のサポートに、開業後の出店場所の紹介までをセットにしております。
出店場所やイベントの紹介はフランチャイズだけのサポートとなりますので、キッチンカーで開業をしたいけど開業後もサポートをして欲しい、メニューやキッチンカーについてもどうしていいかわからない場合は、一からご説明しますので、Sweets HEROのフランチャイズもご検討ください。
加盟金・ロイヤリティ0円で屋号も自由。サポートを受けながら自由に経営したいという方に合わせたフランチャイズになります。
▸開業支援の無料説明会を実施中!対面説明会とオンライン説明会で全国に対応しています
はじめてキッチンカーの開業をする場合、「何から考えたら良いのか」、「何を準備したら良いのか分からない」という人も多くいらっしゃると思います。そんな時は、開業説明会にお気軽にご参加ください。
今までのキッチンカーでの営業経験をもとに、メニューやキッチンカー、出店場所のことなど幅広くご質問にお答えさせて頂きます。
大阪・東京・名古屋・福岡で対面での説明会とZOOMアプリを使用しての全国対応のオンライン説明会を実施しております。お気軽にご参加ください。
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