たった一度の人生、やりたいことをやってみたいと思ったことはないですか。
脱サラして「飲食店を経営したい」という夢をお持ちの人も多いかと思います。とはいえ、飲食店を開業するには資金がかかります。
最近では開業資金を抑えることもできることから移動販売・キッチンカーでの独立も人気です。
今回は、キッチンカー開業の準備から出店まで、移動販売で脱サラして独立するにはという内容で紹介していきます。
脱サラして独立開業する移動販売
脱サラして独立開業するには勇気が必要
脱サラして独立開業。「昔からの夢を叶えたい」、「一度きりの人生、やりたいことやってみたい」とほとんどの人が考えたことがあるのではないでしょうか。
脱サラして独立する時に考えるのは、会社員のように安定した収入が入ってくるようになるのかということでしょう。
会社で入っていた社会保険もなくなりますし、もし体調不良で休んでしまったら、有給休暇なんてもちろんないですから収入が0円になります。
脱サラして独立するということは、あなたが経営者になります。
独立して良いこともたくさんありますが、今まで通りではない大変なこともたくさんあります。
それでも自分の将来をイメージして、このままではなく変化を求めるならば勇気を持って行動することが必要になります。
▸増えている!脱サラという選択
欧米では労働人口の半分近くがフリーランスと言われています。
日本でも年功序列や終身雇用といった制度がなくなってきており、一つの会社に定年まで働くということも少なくなっています。その分ある程度の年齢だと出世のチャンスもなくなり、仕事が楽しくないと感じる人も少なくないのではないでしょうか。
あの時やりたいことをやっていればとよかったと後悔することはあります。
脱サラして思い切って独立開業するのに年齢は関係ありません。誰でも挑戦することができます。
たった一度の人生、やりたいことがあるのであれば脱サラして独立という選択も良いのではないかと思います。
▸「自分の時間が持てる」「定年のない仕事」移動販売
脱サラして飲食店を経営したいと考えている人に移動販売・キッチンカーはとても人気があります。
移動販売・キッチンカーはスケジュールを自分で管理するため「自分の時間を持つこと」ができます。
またキッチンカーがあれば平日はゆっくり休んで、週末のイベントだけ出店をして楽しみながらお金を稼ぐことも可能です。「定年のない仕事」なんです。
飲食店に比べてローリスクで独立開業ができる移動販売。
会社員のように気を遣うことなく、自分がやりたいように「1人で」「家族で」経営ができる移動販売・キッチンカーについて紹介していきます。
移動販売・キッチンカーはローリスクで独立開業ができる
▸低資金で開業可能。融資を受けなくても開業ができる
移動販売・キッチンカーがリスクを抑えて独立開業できる理由の一つが低資金で開業が可能ということです。
飲食店を開業するには1,000万円程はかかると言われていますが、キッチンカーの場合、物件取得費用(保証金)、調理場や壁、看板、テーブル、椅子、食器類などの内外装工事費やデザイン費が必要ないので比較的に低資金で開業することができます。
キッチンカーにもよりますが300万円~500万円程で開業が可能です。
銀行等から融資を受けることなく、開業が可能な金額となります。
独立開業時に大きな融資を受けることなく開業ができることは、脱サラして個人で独立する時には大きな後押しになるのではないでしょうか。
▸失敗や経験を次に活かせる移動販売・キッチンカー
移動販売・キッチンカーの一番のメリットは、移動して販売場所を変えることができることです。商業施設や公園、大学にオフィス街など集客力がある場所に、こちらから移動して営業をすることができます。
ただ、お客様が多いと思って出店しても、年齢層だったりキッチンカーまでの動線が思っていたのと違って、思っていた売上にならないこともあります。
そんな時は、移動販売・キッチンカーの場合いろいろ悩まずに移動しましょう。
「思ったより売れなかったから次を探そう」とパッと切り替えたらいいんです。
立地選びに失敗したとしても他の場所に移動することができるので、出店場所での失敗や経験を次に活かすことができるのはキッチンカーだけです。
▸調理から接客まで1人でOK。家賃・人件費を抑えることができる
移動販売・キッチンカーは調理から接客までを基本1人ですることが多いです。1人で運営ができるようにキッチンカーを製作します。
毎月の固定経費としては駐車場代や保険代(自動車保険とPL保険)となり、家賃や光熱費、人件費はほとんどかからないのが特徴です。
ただし、出店の際にはスーパーやドラッグストアや、イベントの主催者などに対して出店料が必要になります。
とはいえ、出店料は出店時のみにかかってくる費用の為、キッチンカーが動いていない時にはかかってきません。また人件費についても、大型のイベントの時だけアルバイトを雇うなど必要時のみの人件費で考えることができます。
家賃と人件費を抑えることができるのは大きな魅力です。
脱サラして移動販売で独立するまでの流れ
▸移動販売の開業に必要な費用を把握しよう
キッチンカー・移動販売車の価格
キッチンカーの開業に必要な資金は、まずキッチンカーの車両代として200万円~400万円程が必要になります。
軽バンタイプに軽トラックにBOXを積んだタイプ、1t車や1,5t車をベースにした中型から大型のタイプまで様々なキッチンカーがあります。
出店したい場所や販売したいメニューによって、キッチンカーの大きさや設備が変わってきます。
調理器具や保険代などの諸費用
キッチンカー以外に調理用具や厨房機器、営業許可の取得費、保険代(自動車保険・PL保険)、駐車場代、仕入れ代(食材費・包材費)や販促費などを考えると、キッチンカーとの合計で300万円~500万円は必要になってきます。
固定店舗の飲食店の開業に比べると開業資金は低く抑えることはできますが、資金計画をしっかり立てることが必要です。
▸キッチンカーと仕込み場所を検討する
移動販売の開業に必要な資金を把握した後は、キッチンカーの取得について考えましょう。
キッチンカーの入手方法は、専門業者に依頼して製作する、中古車を購入する、短期または長期でレンタルするなどの方法があります。
脱サラして独立開業する場合、専門業者に依頼して製作することが一般的です。
中古車の購入やレンタルの場合、結果的に費用がかかってしまうこともある為、事前にきちんと調べておくことが必要です。
「野菜を切る」「肉を切る」などのいわゆる仕込み作業が必要なメニューを扱う場合は、キッチンカーのほかに保健所の営業許可を受けた仕込み場所を確保する必要があります。
仕込み場所を借りるとなると、予定以上のランニングコストが必要になってしまうので、開業資金に余裕がなければ、友人や知人に飲食店を経営している人がいれば厨房を仕込み場所として借りることができるか相談するか、カット野菜を仕入れるなどして仕込み作業をせずに調理ができるメニューにするかなどの工夫をしましょう。
▸保健所で営業許可を取得する
キッチンカーで販売をする場合には、出店する地域ごとに保健所で営業許可の取得が必要になります。
例えば東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県でキッチンカー・移動販売で出店しようとすると何ヵ所で営業許可を取得する必要があるのでしょうか。
東京都(都内一円で取得)
神奈川県(県内一円で取得)
千葉県(県内一円で取得)
埼玉県:さいたま市・川越市・川口市・越谷市・その他埼玉県
合計で8カ所になります。
飲食店営業の許可申請料は都道府県の保健所によって違いがありますが、16,000円~19,000円ほど必要になってきます。
東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県で飲食店営業の営業許可を取得するには、合計128,000円程の費用がかかることになります。
地域によって県内一円とまとめられている自治体もあれば、細かく分かれているところもあります。
出店するだろうと思って営業許可を取得しても5年毎に更新がありますので、営業許可は必ず出店する場所に限って取得するようにしましょう。
また保健所で営業許可を取得する際には、販売メニューによって設備の基準に違いがあります。
キッチンカーの給排水タンク容量が約40リットルの場合、可能な調理工程としては簡易な調理のみ(焼く、揚げる、蒸す等)となります。
約80リットルの場合の可能な調理工程は、大量の水を要しない2工程程度までの簡易な調理となり、約200リットルの場合の可能な調理工程は、大量の水を要する調理や、複数の工程からなる調理が可能ということになります。
その他シンクの数など許可取得の基準があります。
▸食品衛生責任者の資格を取る
許可や届出対象となる全ての施設に食品衛生責任者を設置することが必要な為、キッチンカーの場合は1台につき食品衛生責任者を1名設置する必要があります。
食品衛生責任者になるためには、計6時間の養成講習会を受講しなくてはなりません。脱サラしてオーナーとして独立開業する場合、調理師免許を取得しているなどの例外を除いて養成講習会を受講します。
養成講習会は各都道府県で受講が可能ですが、1,2か月前には定員が満席になることも多くあります。また地域によっては該当エリアでの講習会が毎月開催されていないところもありますので、移動販売・キッチンカーの独立開業を検討中の方は早めに予定を組んでおきましょう。
更新期間についてですが、食品衛生責任者には期限がありませんので更新は不要になります。
しかし食品衛生責任者は実務講習会を定期的に受講し、新しい知見の習得に努め、衛生管理に当たることが定められています。
今回の改正・食品衛生法の完全施行のように、HACCPに沿った衛生管理の制度化など実務講習会を受講することによって、より詳しく知識を得ることが可能になります。
▸PL保険(生産物賠償責任保険)に加入する
移動販売・キッチンカーで独立開業するには、営業許可の取得、食品衛生責任者の資格のほかにPL保険(生産物賠償責任保険)への加入も必要です。
PL保険とは、食品(生産物)がお客様に損害を与えるような「もしもの場合」を補償する保険です。
もし自分のキッチンカーから食中毒を出してしまった場合、数十万〜数百万円の賠償金を請求されることもあります。今はPL保険の加入が必須条件になっている出店場所がほとんどです。必ず加入しましょう。
PL保険は損害保険会社や日本食品衛生協会で加入することができます。
販売メニューとキッチンカーを決める
▸販売メニューはどうする。看板メニューを決めよう
移動販売・キッチンカーの独立開業で決めないといけない最も重要なことが販売メニューをどうするかです。
キッチンカーでは搭載できる厨房設備に限界がありますので、販売メニューをいろいろ増やすのではなく、看板メニューをきちんと決めるほうがいいとされています。
キッチンカーで販売されているメニューには、からあげやたこ焼き、クレープのような定番メニューと、タピオカドリンクのような流行りメニュー、タイ料理やロシア料理のような珍しいメニューまで様々です。
首都圏のランチ出店のように近隣に競合も多いような場合は、珍しいメニューで勝負も良さそうですが、長くキッチンカーを続けている人たちを見るとやっぱり定番メニューのほうが安定して売れていると思います。
お祭りなどでも、定番のポテトフライやクレープに行列ができているのをよく見かけますよね。
また流行りのメニューは人気の時にはものすごく売れますが、急に売れなくなる危険性がありますので、定番メニューをメインでやりながら、流行りのメニューも販売するほうがおススメです。
▸キッチンカーを購入しよう!メニューによって必要設備が違う
メニューと同じく移動販売で独立開業するにあたって重要なことはキッチンカーの購入です。
キッチンカーの大きさによって搭載できる厨房設備が変わります。大きな鉄板や大容量の冷蔵庫が必要なメニューの場合は、1t車以上のキッチンカーが必要になるでしょう。
調理工程によっても必要な給排水タンク容量が40L~200Lと変わってきますので、キッチンカーと販売したいメニューは購入前にしっかり考える必要があります。
また、キッチンカーは目立つことが必要になる為、見た目の「かっこいい」や「かわいい」も大切になります。
軽トラックや1t車ベースなどのBOXを積んだキッチンカーの場合は、看板やタペストリーの設置がしやすいので、キッチンカーはオペレーション重視で、見た目は看板やタペストリーで装飾するという感じでいいと思います。
しかし、軽バンタイプの場合は、形自体は普通の車になってしまい看板やタペストリーの設置が難しいので、可愛く見えるためにはエアロパーツを装着するなどが必要ではないでしょうか。
イベント主催者が次回のイベントにも来てほしいと思ってもらえるキッチンカーを購入しましょう。
キッチンカーで販売ができる出店先を探す
▸安定して出店ができる出店先は開業前に探す
単発のイベントではなく安定して継続的に出店できる場所、オフィス街にスーパーマーケット、ドラッグストアに大学やパチンコ店などは開業前に探しておきましょう。
キッチンカーで出店するには、契約や出店先ごとのルールが存在します。
キッチンカーが出来上がってすぐに出店できるように、出来ることは先にやっておく必要があります。
自分のキッチンカーで販売予定のメニューと、ニーズが合っている出店場所を探しましょう。
オフィス街や大学はマッチングアプリを介して出店できることが多い出店場所になります。出店料は歩率15%ぐらいです。
スーパーやドラッグストアは直接交渉も可能ですが、出店を取りまとめている会社を介して出店することも少なくありません。出店料は歩率で15%~20%ぐらいになります。
パチンコ店がこの中では一番直接交渉ができそうです。出店料も10%ぐらいなど少し低めなイメージです。
▸土日祝のイベントは探し方を知っておく
土日祝のイベントはいかに出店募集の情報を探せるかが重要です。
まずは自分でネットで探す方法です。インターネットで「キッチンカー 出店募集」「キッチンカー 出店情報」「キッチンカー 出店場所 検索」などのキーワードで検索すると結構見つかります。
あとはマッチングサイトの利用です。出店場所を貸したいイベント主催者や施設担当者と、出店場所を探している出店希望者をつなぐマッチングサイトも増えてきています。
SNSでも出店者を募集しているページがあります。マルシェや手作り市などfacebookで出店募集もされています。
移動販売・キッチンカーの組合や協会に登録するという方法もあります。協会を通じてイベントの紹介も受けることができます。
様々な方法でイベント情報を探すことができますので、探し方を知っておきましょう。
移動販売の独立で使える融資や補助金
▸移動販売の独立で使える融資やローン
移動販売に限らず独立開業するためには、必要な資金を自分自身で貯めるのか、融資を受けるのか、ローンを組むのかになってきます。
融資を受ける場合は事業計画書などが必要になってきますが、銀行や信用金庫だけでなく日本政策金融公庫にも創業融資制度がありますので、そちらを利用する方も増えてきています。
日本政策金融公庫には女性、若者/シニア起業家支援資金もあります。
対象が、女性または35歳未満か55歳以上の方であって、 新たに事業を始める方または事業開始後おおむね7年以内の方となっています。
創業2期未満の方が無担保・無保証人でご利用いただける融資制度 (新創業融資制度)について、女性の小口創業を支援するため、 300万円以内に限って、経験や雇用等の要件を撤廃する特例を設けられています。
またキッチンカーの製作会社によっては、製作費を分割にできるようにローン会社と提携している会社があります。
▸補助金や助成金も調べましょう
各都道府県や自治体ごとにキッチンカーの開業や運営に使える補助金や助成金もあります。
補助金・助成金に関する情報を検索できます。
補助金や助成金については、その時々で募集もされていますので、開業の際には使えるものがないのかを「キッチンカー 補助金」などできっちり調べましょう。
キッチンカーのフランチャイズと開業支援
▸Sweets HEROのフランチャイズは開業後の出店場所獲得サポートのあり
Sweets HEROではクレープの移動販売・キッチンカーのフランチャイズを全国各地で募集しております。
開業前の説明会の実施や資金面の相談から、未経験の方でも必ずクレープが作れるようになる技術研修に、接客やキッチンカーのノウハウも身に付く現場研修、保健所での営業許可取得のサポートに、開業後の出店場所の獲得サポートや紹介までと幅広くフランチャイズオーナーをサポートしております。
キッチンカーで開業をしたいけど、メニューやキッチンカーについてもどうしていいかわからないなど、移動販売・キッチンカーで開業や起業をするのに迷っていることがありましたら、業界について細かくご説明しますので、Sweets HEROのフランチャイズもご検討ください。
加盟金・ロイヤリティ0円で屋号も自由。サポートを受けながら自由に経営したいという方に合わせたフランチャイズになります。
株式会社TAROCではクレープのフランチャイズではない、キッチンカーの製作サポート(保健所の営業許可取得サポート込み)にも対応しております。
すでにやりたいメニューは決まっているけど、キッチンカーについて迷っている方もお気軽にご連絡ください。
軽バンに軽トラックから1.5tトラックまでキッチンカーの製作に対応しており、営業許可取得のサポートもしております。メニューは決まっていないけど、キッチンカーでの開業を計画中の方。キッチンカーだけの相談もお気軽にご連絡ください。
▸キッチンカー・移動販売の開業個別説明会も開催中
はじめてキッチンカーでの開業をする場合、「何から考えたら良いのか」、「何を準備したら良いのか分からない」という方も多くいらっしゃると思います。そんな時は、開業説明会にお気軽にご参加ください。
今までのキッチンカーでの営業経験をもとに、メニューやキッチンカー、出店場所のことなど幅広くご質問にお答えさせて頂きます。
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